未来に向けて、日々MAXで生きるジャーナル

庭の花を生けてお店に飾る|季節を楽しむ生花と母の教え

庭の花を生けてお店に飾る|季節を楽しむ生花と母の教え

お店に飾る生花は、できるだけ庭に咲いている花や植物を使うようにしています。

亡き母の庭に、今年もようやく菊が咲き始めました。

9月に長雨が続いたせいか、今年の菊は例年よりもヒョロヒョロと背が高く育っています。特別なお手入れをしているわけではないのに、毎年こうして自生し、ちゃんと蕾をつけてくれるのです。

庭の隅で一本だけ咲き始めたスプレー菊を見つけたので、さっそくカットしてお店に持っていくことにしました。

母が好きだった、庭のミズヒキ

母が生花をいけるとき、メインの花を引き立たせるためによく使っていた植物があります。

それは「ミズヒキ」。

細い茎に小さな花が連なる、控えめな植物です。毎年この時期になると、庭のあちこちに顔を出します。

母が使っていた姿を思い出しながら、今年も生花に添えてみました。

ススキとシマトネリコを添えて

お店の隅には、見事なススキが生えていました。

こちらも3本カットして、生花に使うことに。

スプレー菊を主役に、ススキを高く伸びやかに配置し、ミズヒキは端の方へ。そこに庭からカットしてきたシマトネリコの枝を添えました。

生花をいけるとき、母がよく教えてくれたのが、「足元はスカスカにならないように」ということ。

花の上の部分だけでなく、器の近くにも緑を添える。そんな小さな工夫で、全体が落ち着いて見えるのです。

母から教わったことは、こうして今も私の中に残っています。

庭には、思いがけない出会いも

庭には、鳥が運んできた種から芽を出す植物もあります。

思いがけない場所に小さな芽を見つけると、様子を見ながら玄関の脇などに植え替えています。

自分で植えたものだけでなく、鳥たちが運んできてくれた植物も、いつの間にか庭の仲間になっている。

そんな自然の成り行きも、庭の楽しみのひとつです。

花をいけると、お店の一日が始まる

お掃除をして、花をいけて、ぼんぼりに灯りをともす。

そして、音楽が流れ始めると、今日もお店の営業が始まります。

いつもの店内に花が加わるだけで、空間が少し違って見えます。

お客さまが食事をしながら花を眺め、季節を感じてくださっている様子を見ると、とてもうれしくなります。

庭で咲いていた一本の花が、お店の中で誰かの目に留まり、季節を伝えてくれる。

花は、ただ空間を飾るだけではないのですね。

その場にいる人の気持ちまで、少し豊かにしてくれるような気がします。

今日も、庭の花たちのおかげで、お店の空間が生き生きとしていました。

母が大切にしていた庭と、母から教わった生花の工夫。

これからも、季節の植物を少しずつお店に飾りながら、そんな日々の小さな発見を記録していきたいと思います。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry

関連する記事はまだありません。